症例別アドバイス:PTSD
2024.08.08
PTSD かも?と思ったら ホメオパシー療法
心的外傷後ストレス
PTSDとは
Post Traumatic Stress Disorderの頭文字をとったもので
「心的外傷後ストレス障害」
といいます。
PTSDの症状
極端なストレスを受けたりトラウマ体験をした後に、事件や事故の内容をすっかり忘れたつもりでも、ふとした時に辛い体験の時に味わった感情が蘇ることがあります。
感情は恐怖だけでなく
苦痛、怒り、哀しみ、無力感といった様々な感情が混合したもの
例えば
- 突然感情が不安定になり取り乱す
- 常に神経が張りつめている感じがする
- ささいなことで驚いてしまう
- 警戒心が強くなる
- 急に涙が出る
といった症状がみられ常に過敏な状態が続くようになります。
またその事件や事故をもう一度体験しているかのように生々しく思い出されること(フラッシュバック)や、同じ悪夢を繰り返し見ることもPTSDによくある症状です。
小児に多い注意すべき症状として
- 物事に関心が持てなくなる
- ぼーっとしている
- 夜一人で寝るのを怖がる
- 退行症状(主な症状として、動作緩慢、会話・発語の減少、閉じこもり、睡眠障害など)
- ひきこもりなどがあります。
これらの症状が出ている場合は、様子を見つつ、専門家への相談も早い段階で考えましょう。
PTSD原因
発症する原因は人それぞれですが、一般的に多いとされているのは戦争体験や自然災害、人的災害、性的暴行、身体的な暴力、交通事故、学校生活でのいじめ、幼少期の虐待といった「生死に関わる程の身の危険を感じた体験」をした方に多いとされています。
このように自分ではどうにもできない圧倒的強い力に直面したり、その人の存在を脅かす程の強いストレスを感じる出来事に直面した時に発症するとされていますが、実際にPTSDを発症するかどうかについてはトラウマ体験の内容そのものから判断することはできず、トラウマ体験を経験してもストレス反応は人それぞれであるため必ずしも発症するとは限りません。
また度重なるトラウマ的出来事の蓄積により、突如として些細な出来事をきっかけにPTSDを発症するケースもあります。
生まれ持った要因や育った環境が相互に影響しているともいるでしょう。
PTSDのメカニズム
なぜP T S Dになってしまうのか?
あまりにも強い不安や恐怖を感じた際にその体験を落ち着いて整理することができません。
よく覚えている部分と覚えていない部分が混合して体験したことと感じたことの関係性や時間的な順序、原因、結果といった部分が繋がりにくくなります。
それは現在、過去、未来が同時に混乱している状態と言っても良いかもしれません。
そのため記憶の整理がつかず不安定な状態となり突然記憶が意識の中に侵入し、フラッシュバックや悪夢を生じるようになります。
またその一部を思い出すと断片的なイメージと結びついて何もかもが怖くなる、現在でも被害が続いているように感じられるため不安や緊張状態が続きます。
そしてPTSDを発症する方の場合、被害後の社会的サポートが不十分なことが多く、生活のストレスが大きい方によくみられます。
子どものPTSD
子供のPTSDの原因として多くあげられるトラウマ体験は、虐待、交通事故、犯罪被害、家族や友人の死の体験、暴力の目撃、自殺の目撃などです。
有病率は一般の子供0.5%〜10%、自然災害を体験した子供15%〜86%、身体的または精神的虐待を受けた子供31%、性的虐待を受けた子供56%とされています。
子供の場合大人と違い、自分が抱えている辛さや苦しみを打ち明けることがなかなか難しいため心の傷が大きくなる傾向があり、しばらくたってから情緒不安などの問題が生じたり、問題行動を起こすようになったりします。
また多くの子どもが「親に怒られないようにする」「不安にさせないようにする」といった行動をとりがちなので、強い不安や恐怖を自分で押さえ込んでしまい、周りの大人が気づかないこともあります。
PTSDとホメオパシー療法
ホメオパシー療法にはこのようなP T S Dの症状、心的トラウマなど心身に影響を与えている問題を解決するための優れたホメオパシー薬(レメディ)がたくさんあります。
ホメオパシーを活用することにより今まで頭から離れることのなかった辛い出来事の記憶や考えを解放することができたという経験をしている方は多いのではないでしょうか。
私も父からの暴力のトラウマを解放するのにホメオパシー薬はとても助けになりました。
日常生活に支障がない範囲でも抱えているトラウマの為に、一般的な思考よりも神経質になったり、敏感になったりしてしまうものです。
もし何か抱えていらっしゃるトラウマや逃れられない嫌な記憶で悩まれていらっしゃるのなら、ホメオパシー療法を試してみることをお勧めします。
下記に参考となるホメオパシー薬(レメディ)を紹介します。
参考ホメオパシーレメディー
- 死への不安と恐怖 Croc. Ars. Carb-v. Phos. Sec. Con. Nit-ac. Scill.
- 夜中の死への恐怖 Con.
- 不幸になることへの不安(予期不安) Alum. Merc. Anac. Cycl. Hell. Verat. Ars. Dg.
- 死にたくなるほど自分が不幸と感じる人に Carb-v.
- 揺れの恐怖 Bor.
- 水の恐怖 Merc. Stram.
- 緊張 Bell. Chin. Ruta
- いら立ち Cham. Ip. Nux-v.
- 悪夢 Ars. Bell. Dig. Ign. Merc. Rhus-t. Sulph
- 自責の念 Ars.Cact. Hyos. Magn-arct. Ph-ac.
- 鬱、落ち込み Acon. Ars. Chin. Merc. Rhus-t. Ruta Sulph.
- 自殺願望、自殺衝動 Aur. Bell. Carb-v. Chin. Euphr. Hyos. Merc. Nux-v. Puls. Sep. Stram.
ホメオパシー改善ケース
46歳女性
職場で性的嫌がらせを受けました。
続きは後日。。。
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