症例別アドバイス:認知症

2024.10.23

認知症についてとその予防と対策

認知症(にんちしょう、英語: Dementia)は、脳の機能が低下し、記憶、思考、理解、判断力などの認知機能が持続的に悪化していく症状の総称です。通常、加齢とともにリスクが高まりますが、単に「年を取ったから物忘れが多くなる」といった自然な老化とは異なり、日常生活に支障をきたすレベルの深刻な認知機能の低下を伴います。以下では、認知症の種類、症状、原因、治療法、予防について詳しく説明します。

認知症の種類

認知症は、さまざまな原因によって発症し、いくつかの主要な種類があります。それぞれに異なる特徴や進行の仕方があります。

 

アルツハイマー型認知症

概要

認知症の中で最も一般的で、全体の約60~70%を占めます。脳内に異常なタンパク質(アミロイドβやタウタンパク)が蓄積し、神経細胞が減少することで、脳全体が萎縮します。

症状

記憶障害が初期から顕著で、最近の出来事を忘れることが多くなります。進行すると、日常生活の自立が困難になり、言葉をうまく使えなくなったり、感情のコントロールが難しくなったりします。

 

血管性認知症

概要

脳血管の損傷や血流の低下によって脳の一部が損傷を受けることが原因で発症します。脳梗塞や脳出血の後に発症することが多いです。

症状

どの部分の脳が影響を受けたかにより、症状が異なります。記憶力の低下に加えて、判断力や集中力の低下、感情の不安定さが現れることがあります。進行は段階的で、突然悪化することもあります。

 

レビー小体型認知症

概要

脳内に「レビー小体」という異常なタンパク質が蓄積することで発症します。アルツハイマー型認知症とパーキンソン病の両方の特徴を持つことが多いです。

症状

幻視(実在しないものを見る)、睡眠障害、運動の不安定さ(歩行困難や転倒)、注意力の波(状態が良い時と悪い時が極端)などが特徴です。

 

前頭側頭型認知症

概要

前頭葉や側頭葉が萎縮することで発症します。比較的若い年代(50〜60歳代)で発症することが多いです。

症状

社会的な行動の異常(衝動的な行動や失礼な言動)、人格変化、言語の障害(会話の困難さや意味不明な話し方)などが初期に現れます。

認知症の症状

認知症の症状は、その進行度や原因によって異なりますが、一般的に以下のような症状が見られます。

 

記憶障害

最近の出来事を忘れる、同じ質問を繰り返す、置き忘れや道に迷うことが増える。

 

判断力の低下

お金の管理ができなくなる、複雑な手続きを理解できない、計画を立てるのが難しくなる。

 

見当識障害

日時、場所、自分がどこにいるのかがわからなくなることがあります。

 

言語障害

言葉を思い出せない、会話がスムーズにできない、言葉の意味を理解するのが難しくなる。

 

人格や行動の変化

社交的でなくなる、興味や意欲が低下する、怒りっぽくなる、幻覚や妄想が見られることもあります。

  

認知症の原因

認知症の原因は、脳内での神経細胞の損傷や異常なタンパク質の蓄積により、神経細胞の機能が低下することです。具体的には、以下の要因が関与しています。

 

遺伝的要因

一部の認知症、特にアルツハイマー病は家族歴と関連があることがありますが、すべてのケースが遺伝によるわけではありません。

 

生活習慣

高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、過度の飲酒は、血管性認知症やアルツハイマー病のリスクを高めることが知られています。HIKARI健康相談所では生活習慣病改善のためのプログラムを用意しております。しっかり対策することで脳機能の向上を目指します。

 

脳へのダメージ

頭部外傷や脳梗塞、脳出血などが原因で、認知症を発症することがあります。

  

認知症の治療とケア

現代の医学では認知症の治療は、根本的な治癒を目指すというよりも、進行を遅らせたり、症状を緩和したりすることを目的としています。

薬物療法

アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症に使用される薬(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬など)や、血管性認知症のリスクを管理するための降圧薬や抗血小板薬などがあります。

 

非薬物療法

認知症の人の感情や行動をサポートするためのリハビリテーション(音楽療法、回想療法、運動療法など)が有効です。これにより、生活の質を向上させることができます。

 

家族や介護者のサポート

認知症の患者を支える家族や介護者の負担は大きいため、適切な情報提供や支援サービスの利用が重要です。専門の相談窓口や地域の介護施設を利用することも助けになります。

  

認知症予防と対策

認知症の予防と対策は、早めの取り組みと継続的なケアが大切です。認知症は主に脳の神経細胞が徐々に減少していくことで起こり、記憶力や判断力、認知機能が低下する病気です。しかし、日常生活の工夫や適切な療法によって、その進行を遅らせたり、予防に努めることが可能です。

認知症を予防するためにはまず、脳の健康を保つことが大切です。以下は、認知症予防に効果的なポイントについて解説します。

後半ホメオパシー療法を用いた希望的観測についてもお話ししますが、実際に効果を感じられている方も多いのでご参考に読み進めてください。

 

規則正しい生活習慣の維持

バランスの取れた食事

特にDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を含む青魚、抗酸化作用のある野菜や果物などが有効です。また、ビタミンB群(特にB6、B12、葉酸)も脳の健康に役立ちます。

HIKARI健康相談所ではカラダのタイプに合わせて無理のない食生活改善のためのプログラムを用意しています。

 

適度な運動

ウォーキングやストレッチ、筋トレなどの運動は、血流を促進し脳への酸素供給を助けます。運動は脳の神経細胞の増加を促進し、ストレスを軽減する効果もあります。

 

質の良い睡眠

睡眠については解明されていないことが多いですが、
深い睡眠を取れている人と睡眠の質が悪い人を比べると脳機能に差があることはわかっています。
そのことにより睡眠はは脳をリセットする働きがありるのではないかと推測します。良質な睡眠は認知機能の低下を防ぎます。

HIKARI健康相談所では睡眠のお悩みを改善するためのプログラムを用意しています。
質の良い睡眠は情緒の安定にもつながり良い眠りを得られることで生活の質の向上にもつながります。

  

社会的な活動の参加

趣味や地域のコミュニティに参加し、他者と交流することは、認知症予防に効果的です。社交的な活動や新しいことへの挑戦は、脳を刺激し、神経回路を活性化させます。
また他者と交流することで自己の存在価値を感じることができ、生きる喜びにつながります。このようなことは認知症に限ったことではありません。

  

脳トレーニング

読書、クロスワードパズル、チェスなどの知的活動は、脳を活性化させるための有効な手段です。また、新しいスキルを学ぶこと(楽器を始める、外国語の勉強など)も脳を刺激するのに役立ちます。

脳には少しストレスになるような新しい刺激が必要になります。そのことによって脳の血流が増すと当時に、達成感などの自己満足度が上がり、結果喜びを感じやすくなります。

  

ストレスの軽減

ストレスは脳に大きな負担をかけます。リラクゼーション法や瞑想、深呼吸を日常に取り入れることで、心を落ち着かせ、ストレスを減少させることができます。

認知症に限らずマインドフルネスの考え方を生活に取り入れることで精神的な落ち着きを取り戻し、人生を豊かにすることができます。

 

ホメオパシー療法を用いた展望

ホメオパシーでは、認知症に関連する精神的・身体的なストレスを緩和し、個々の体質や心の状態に合わせたレメディを選び、自然治癒力を高めるアプローチを取ります。以下は、認知症予防と対策にホメオパシーがどう役立つかについてのポイントです。

  

個別対応のレメディ選択

ホメオパシーでは、患者一人ひとりの体質や症状、生活環境に合わせたレメディを選びます。認知症の初期段階においては、集中力の低下や軽度の記憶障害などに対応したレメディが使われます。

 

Bar-c(バリュータカーブ)

老年期の記憶力の低下や集中力の欠如、無気力感に適しています。年齢による認知機能の低下に役立つことが知られています。

 

Con(コナイアム)

認知機能の鈍化や思考の遅れを伴う状態に使用されます。特に、無気力で社会的な交流を避ける傾向が強い場合に役立ちます。

 

ストレスや不安の軽減

認知症の進行には、精神的なストレスや不安感が影響を及ぼすことが多いです。ホメオパシーでは、精神状態に働きかけるレメディを使って心を安定させ、ストレスの軽減をサポートします。

 

Ign(イグネシア)

悲しみやストレスが原因で情緒が不安定な場合に使用されます。

 

Ars(アーセニカム)

不安感や恐れ、心配性な性格の人に適したレメディで、心の安定を促進します。

 

体全体のバランスを整える

ホメオパシーは、全身の健康を改善することで脳の健康もサポートするという考え方を持っています。例えば、血液循環を改善するレメディや、消化を助けて栄養の吸収を向上させるレメディを選び、脳への酸素や栄養供給を助けます。

 

家庭でのケアとホメオパシーの組み合わせ

家庭での日々のケアとホメオパシー療法を組み合わせることで、予防と症状緩和の効果を高めることができます。食事の改善や軽い運動、社交活動を積極的に取り入れながら、ホメオパシーのレメディを活用して内側からもサポートを行うことで、心と体の健康をトータルで支えることが可能です。

 

まとめ

認知症予防とその対策には、心と体の両面からアプローチすることが大切です。ホメオパシーは個別対応のレメディを通じて、自然治癒力を引き出し、認知機能の低下を緩やかにしたり、精神的な負担を軽減するサポートを提供します。早めのケアと積極的な予防で、豊かな人生を楽しむための健康な脳を保ちましょう。

 

HIKARI健康相談所では予防に対するサポートや
少し症状が出始めているケースでのサポートや症状改善のお手伝いをしております。

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