愛着障害を理解するには、
まず「愛着」とは何かを知ることが大切です。

　

愛着とは、幼少期に養育者（親など）との間で築かれる、
安心感や信頼感のことを指します。

　

これが健全に形成されると、
大人になっても人間関係に安定感が生まれます。

　

しかし、幼少期に十分な愛情や安心感を得られなかった場合、
愛着に問題が生じ、対人関係に影響を及ぼすことがあります。

　

愛着スタイルの自己チェック

愛着障害にはさまざまな形がありますが、
まずは自分の愛着スタイルを知ることが重要です。

　

以下の質問に直感的に答えてみてください。

　

1. 安全型（Secure Attachment）

• 人と適度な距離感を保ちながら親しい関係を築ける
• 人に対して信頼を持ちやすい
• 親しい関係が壊れることへの極端な不安を感じない
• 一人でいても安心感があり、人といても心地よい

→ ほとんど当てはまる場合：愛着は安定している可能性が高いです。

　

2. 回避型（Avoidant Attachment）

• 人と親しくなることに抵抗を感じる
• 親密な関係を築こうとすると不安や圧迫感を覚える
• 自分の感情をあまり人に見せたくない
• 何でも自分で解決しようとし、人に頼るのが苦手

→ これに当てはまる場合：回避型愛着スタイルの可能性があります。過去に「甘えたくても甘えられなかった」経験があるかもしれません。

　

3. 不安型（Anxious Attachment）

• 親しい人が自分から離れることに強い不安を感じる
• 相手の気持ちを過度に気にしてしまう
• 相手からの返信が少し遅れただけで不安になる
• 一人になると「見捨てられた」と感じることがある

→ これに当てはまる場合：不安型愛着スタイルの可能性があります。愛されることへの強い欲求がありながら、それが満たされないことに対して過敏になっているかもしれません。

　

4. 混合型（Disorganized Attachment）

• 人と親しくなりたいが、近づくと不安や恐怖を感じる
• 人に対して信頼したいのに、疑いや警戒心が強い
• 過去の対人関係で「近づきすぎると傷つく」と感じた経験が多い
• 愛情を求めながらも、拒絶されることを強く恐れている

→ これに当てはまる場合：混合型（不安定・未解決型）愛着スタイルの可能性があります。過去にトラウマや、養育者との関係が複雑だった可能性があります。

　

愛着障害のセルフケアと対策

もし自分が愛着障害の傾向を持っていると感じたら、
以下のような方法で少しずつ改善していくことができます。

　

1. 自分のパターンを理解する

「私はこういう場面で不安になりやすい」「人と距離を取りすぎる」など、
自分の傾向を知ることが大切です。

　

パターンを把握することで、「今、愛着の問題が影響しているな」と気づきやすくなります。

　

2. 信頼できる人との関係を大切にする

愛着の問題は、安心できる人間関係の中で少しずつ修復されます。
無理に人間関係を増やそうとせず、「この人なら安心できる」と思える人との交流を深めることが大事です。
私の場合は自分の子供達と初めての親密な人間関係を築きました。簡単に修復できないデリケートな事なので、焦らずベイビーステップでやっていくのがいいでしょう。

　

3. セルフコンパッション（自己受容）を意識する

「私はこういう傾向があるけど、それでも大丈夫」と、
自分を受け入れることが重要です。

　

自分を責めたり、変えようと焦ると、
逆に不安が強くなることもあります。

　

遠回りに感じても自分との関係性を築くことはとっても大切です。

　

4. 専門家のサポートを活用する

愛着の問題は、幼少期の体験が深く関わっているため、自分だけで解決するのが難しいこともあります。心理カウンセリングや、トラウマセラピーなどを活用するのも一つの手です。

　

まとめ

愛着障害は「過去の愛情不足によって生じる、対人関係の不安定さ」と言えます。しかし、それは一生変えられないものではなく、意識的に自分をケアすることで、少しずつ改善することができます。

あなたがどのタイプに当てはまるかを知ることが、癒しの第一歩です。もし詳しく知りたい場合は、具体的なエピソードや悩みををご相談いただけたら、より深く考察し解決の糸口を見つけられるかもしれません。

　

恋愛の悩み、愛着障害に対するホメオパシー