症例別アドバイス:水虫

2024.10.12

しつこい水虫へのホメオパシーアプローチ

水虫は、皮膚に感染する「白癬菌」というカビの一種によって引き起こされる感染症です。医学的には「足白癬(そくはくせん)」と呼ばれ、主に足に発生しますが、手や体、頭皮にも感染することがあります。湿気の多い場所を好む白癬菌は、高温多湿な環境で繁殖しやすく、特に梅雨や夏にかけて発症が多くなります。

主な症状

水虫は感染部位によって症状が異なります。
以下が一般的な症状です。

1. 趾間型(しかんがた)

足の指の間にできるタイプで、皮がむけたり、ひび割れ、かゆみが現れます。特に小指と薬指の間で多く見られます。

2. 小水疱型(しょうすいほうがた)

足の裏や指に小さな水疱ができ、かゆみを伴います。水疱が破れると痛みが生じることがあります。

3. 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)

かかとの皮膚が厚くなり、ひび割れや乾燥が見られます。かゆみがないことも多いですが、皮がむけやすくなります。

感染経路

水虫は、白癬菌が付着した足と接触することで感染します。

感染リスクの高い場所

• 共同のシャワールームや銭湯、プールなどの公衆施設

• 家庭内でのタオルやバスマットの共有

• 靴やサンダルを長時間履きっぱなしにすること

白癬菌は湿気が好きなので、蒸れた環境で繁殖しやすくなります。

予防と治療法

1. 足を清潔に保つ

毎日足を洗い、よく乾かすことが大切です。指の間も丁寧に拭くようにしましょう。

2. 通気性の良い靴を選ぶ

通気性の良い靴や吸湿性の高い靴下を選ぶことで、蒸れを防ぎます。履いた靴はしっかり乾かしてから使いましょう。

3. 公衆施設では注意

銭湯やプールなどでは、足元に直接触れないようにスリッパを使用することがおすすめです。

4. 抗真菌薬の使用

水虫の治療には市販の抗真菌薬(クリームやスプレー、液体タイプなど)が効果的です。患部にしっかり塗り続けることが大切です。治療を中途半端にやめると再発のリスクが高くなるので、完治を確認するまで続けることが重要です。

5. 医師の診断を受ける

症状が改善しない場合や重症化した場合は、皮膚科を受診し、専門的な治療を受けることが推奨されます。ホメオパシー療法については後半で説明します。

水虫は長期間放置すると慢性化しやすく、他の部位への感染リスクも高くなるため、早期の治療と予防が大切です。

水虫に対するホメオパシー療法

ホメオパシーは、自然療法の一種で、「同じものが同じものを癒す」という原則に基づいており、体の自己治癒力を刺激することを目指しています。

水虫に対するホメオパシーのアプローチでは、感染の根本原因や症状に基づいて適切なレメディ(ホメオパシー薬)を選ぶことが重視されます。

以下は、ホメオパシーで水虫に使用されることのあるレメディの例です。
ただし、ホメオパシー治療には個人の体質や症状に合わせたカスタマイズが必要ですので、専門家(ホメオパス)に相談することが推奨されます。

水虫に対するホメオパシーのレメディ

水虫治療によく使われるレメディー

Graphites(グラファイト)

症状:かかとの皮膚が厚くなり、ひび割れが見られる場合や、湿疹が長引いている場合。
特徴:粘着性のある皮膚症状を持つ人に適しています。

Silicea(シリカ)

症状:頑固な水虫や、慢性的な皮膚感染症に使われることが多いです。皮膚が薄く、冷えやすい体質の人向け。
特徴:足の冷えやすさや、皮膚が乾燥している傾向がある場合に。

Sulphur(ソーファー)

症状:強いかゆみがあり、暖かい場所で悪化する場合。夜間にかゆみが増す人にも。
特徴:炎症や赤みがある場合、かゆみが強いときに使用されます。

Thuja(スーヤ)

症状:イボや皮膚の肥厚、カサカサした部分が見られる場合。
特徴:水虫による皮膚の変形や硬化がある場合に用いられます。

Antimonium crudum(アンチモニウム・クルーダム)

症状:厚く硬くなった皮膚や、ひび割れたかかとに。
特徴:水疱が多く現れる場合にも使われます。

ホメオパシーの基本的な考え方

個別性の重視

ホメオパシーは、個々の体質や症状に合わせてレメディを選びます。同じ「水虫」という病気でも、その人の体質や精神状態、発症の背景によって適するレメディが異なる場合があります。

自然治癒力のサポート

※注意点
ホメオパシーは、まだまだ医学的にはエビデンスの少ない治療法とされています。
水虫は感染症であるため、感染が広がるリスクを考慮すると、症状が重い場合や改善が見られない場合は、従来の医療(抗真菌薬など)を併用するか、皮膚科医の診断を受けることが安全です。また、自己判断でのレメディの使用は避け、専門のホメオパスに相談するのが推奨されます。

ホメオパシー療法を検討する

年齢を重ねると皮膚の抵抗力が落ち、水虫症状が慢性化することがあります。
また怪我などで抗生物質を使った方の足に水虫がしつこく残るような場合、体質改善を試みても良いでしょう。

たかが水虫と思うこともあるかもしれませんが、体の自己治癒力が滞っているサインです。
ウィルスやカビ菌等に感染しやすい状況にあるというお知らせでもあります。

水虫が出現したタイミングで自分の体を整えても良いかもしれません。

HIKARI健康相談所では、健康な体になるための生活習慣や食習慣のサポートを中心とし、望む体の状態へ近づけるよう全力でサポートいたします。

ホメオパシー体験談

46歳 男性 歯科医師

ある日水虫ようの痒みが足に出ました。
光山先生のカウンセリングを受けましたが、ホメオパシーがなんとなく信じられず、
スポーツジムなどに通っていることもあり、皮が剥けた足を見せるのが恥ずかしいと思い真菌クリームを皮膚科でもらい塗りました。

足の症状は1週間も経たずに治り、ほっとしていました。

しかし、数日後。
歯を磨いている時に、歯茎に赤いシミができていることに気がつきました。

足にできたものと似たような感じでしたので、光山先生がお話ししていた通り
真菌クリームは症状の根本的な問題をケアしていないのだなと感じホメオパシーのレメディーを続けることにしました。

この経験から、今まで不快な症状は薬ですぐに治るものと考えていましたが、
私の体は大変賢く、私が症状を一番出したくない歯茎に現れたことが、私に大きな気づきを与えてくれました。歯科医ですので歯や歯茎の健康は一番大事ですから…

慌てて先生に連絡をとり、歯茎の症状にあうレメディを選んでもらいました。

私は晩酌の日本酒が大好きで毎日いただいていました。
自分の体は健康だと感じていましたし、体型も引き締まっている方だと思うので、まさか自分のカラダがカビ菌に感染しやすい状態になっているとは考えたこともありませんでした。

ガンにならないカラダ作りはこうした積み重ねなのだなと、先生のお話から色々と勉強になりました。

再婚して子どもも生まれましたので、益々健康に気をつけて長生きしたいと思います。

ありがとうございました。

 

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